2008年度:問題分析ゼミ[11]

2008年度 第11回江下ゼミ(問題分析ゼミ)議事録
日時:2008年7月8日(火)16:30〜18:00
会場:明治大学リバティタワー9階1098教室
参加者:全20名
江下(教員)、樋口班(7名)、加藤班(5名)、隅田班(7名)
欠席者:1名

1 連絡事項
1-1 来週やることの説明があった。
・樋口班の就職個別ガイダンス、課題本発表、雑誌研究発表、グループディスカッションをやる予定と説明があった。 
・時間は5,6時限を使う。
1-2 後期ゼミはレポート発表中心でやると説明があった。後期で1つの報告書(20ページほどを予定)を提出すると説明があった
1-3 夏休み中に自分の調査対象を見つけておくようにすると指示が出た。2〜3人でやることを薦める。この際、現グループの枠組みにこだわる必要はないと説明があった。
1-4 来年度はゴールデンウィークまでゼミは不定期開催にする可能性があると説明があった。


2 グループ輪講
2-1 発表内容・アドバイス
(1) 加藤班
発表者:平野
課題本:『動物化するポストモダン』(東浩紀/著 講談社現代新書 2001)
発表の範囲:
 概要は大きく分けて2つあり、ポストモダンの並列関係と超平面的で過視的なことだ。ウェブ世界に見るポストモダンには複数存在する「見えるもの」と不安定な「見えないもの」があり、見えるものは実際に目にうつるもので見えないものは文字のフォントであったり、ホームページなどのどこからが題名なのかといったことが陰に隠れて見えないが存在するものだと説明があった。最後に作者は周到な作品を自由に解析できる社会が良いと作者はいうが平野さんは作者はオタク文化とかカテゴリー分けしているのに自由に解析できる社会と言っているのには納得できないとコメントした。
【発表者に対するコメント】
・自分の言葉でいうのは難しいがよくできていた。
・自身を持って深呼吸をしながら話すと良い。
・過視的というのは専門的な言葉だから説明をつけるとよい。
・この本全体として作者の難しい言葉が多かったが常に具体的に何なのかを考えることで難しい言葉に惑わされないようにしていこうとこの本に対して指摘があった。


(2)隅田班
発表者:藤田
課題本『ニートって言うな!』(本田由紀・内藤朝雄・後藤和智/著、光文社新書、 2006)
発表の範囲:第三部 「言説」−「ニート」論を検証する
 若者のニートは増加しているとメディアで報じられるが、実際に数が増えているというデータはない。失業者も数に入れられているためである。社会構造への視点を持つことが重要だと説明があった。フリーターからの就職の道を作ってあげることが大切だと述べていた。
【発表者に対するコメント】
・内容がクリアだった。
・冒頭に具体的な数字をあげたことが効果的でよかった。

発表者:隅田
課題本『ニートって言うな!』(本田由紀・内藤朝雄・後藤和智/著、光文社新書、 2006)
発表の範囲:第三部 「言説」−「ニート」論を検証する
4 朝日新聞投書欄に見る年齢層別「ニート」観
5 書籍・月刊誌における「ニート」論--子育て・教育論を中心に
6 拡大する「ニート」論
最後にー「ニート」とはなにか

 新聞の投書欄には世代によって明確な傾向があり、高年齢の人は道徳に欠如した存在と捉えられている。次に現役の中高生、大学生はニートには目的がないと捉え、間の世代は就職経験の欠如と捉えられている。新聞の投書欄や書籍から捉えられているニート問題には職業構造・雇用構造問題への視点が欠如していると説明があった。また、ニートは内面の問題だとする論者が多いが、本来なら就業問題と捉えるべきだと説明があった。最後に発表者は、ニートのイメージが変わり、イメージが一人歩きしているのが由々しくないと思ったと言っていた。
【発表者に対するコメント】
・メディアは著者のような意見をメディアは取り上げない。なぜなら企業が人件費削減をしたりするときに邪魔だと考えるからである。

以上

文担当:加藤班 加藤