2013年度:問題分析ゼミ[月16]

2013年度の第16回問題分析ゼミの概要です。

日時:2013年9月30日(月)16:20~21:00
場所:明治大学リバティタワー16階1168教室
参加者:全17名 江下、高橋、亀ヶ谷G(5)、竹島G(5)、上杉G(4)
欠席者:1名

1 個人研究発表

・山中
テーマ『テレビ離れにおけるドラマ消費者のニーズ』
[概要]
現在はテレビ離れが進み、これからも懸念される。その中で高視聴率を記録した4つのドラマを分析。高視聴率ドラマのストーリー性は世相とマッチングしている。テレビ離れと言われている今、ドラマ消費者のニーズの一つは「ストーリー」×「世相」のマッチングなのではないか。

<コメント>
・ドラマならリアリティが求められるのは当然では。
・データが2005年からのものである理由はあるのか。(恣意的に感じられる)
・本当にテレビ離れが進んでいるかについては様々な見方がある。
・ドラマの知識が不足しすぎている。
・月9や朝ドラなど、さらにはあるドラマの特定のシーンなど、もっと絞ってはどうか。
・自己対話が不足している。
・はじめ仮説は当たり前なものになるはず。
・プレゼンの流れは、テーマ→現状認識→問題設定→検証が一般的。調べる過程ではその4つを行き来しながら具体化と一般化を繰り返していく。
・調査をする際、例えば23区のファミリーマートの数なら、全体の3~5%調べるのが普通。しかしそれでは量が多いのであれば、もっと地域を合理的に限定することも。
・データの解釈の仕方も場合により変わるのでそれに応じて設定しなければならない。

・鈴木
テーマ『性的魅力を感じる対象の20代男性における特徴とポルノ・セックスレス・ファッションの関連性』
[概要]
科学的には胸・尻・唇・くびれが性的魅力を感じる対象。しかし20代男性は女性の脚に一番性的魅力を感じることがわかった。それは90年代が生んだ必然であり、脚の魅力に気づく機会の獲得(ポルノ・ファッション)と胸・尻・唇・くびれに魅力感じる男性の減少(セックスレス)が関係しているのではないか。

<コメント>
・セックスレスの男女の割合は、テーマに合わせて20代に限ったものがあるとよい。
・20代の特徴を他世代の特徴と比較するとよい。
・時間の制約もあるが、少し荒削りな部分がある。
・お母さん世代が読者であるVERYはミニスカート特集を行っていた。

・小林
テーマ『大型書店の1階からみるマーケティング』
[概要]
近年、若者の読書離れが進んでおり、大学生の1日の読書時間は30~60分と言われている。都内1000坪以上の大型書店9店舗の1階を調査し、客層、特徴、ランキングの種類を洗い出した。それぞれ違う特徴を持っているにも関わらず、共通していたことは、20代向けの棚がないことであり、これが若者の読書離れの原因の一つになっているのではないか。

<コメント>
・この調査結果を生かしてさらに絞った研究をしてほしい。あるカテゴリーの本は何階にあるか、本以外の商品はなにがあるか、文庫本に限定したターゲット調査など。
・読書離れについては、ヘビーユーザー(本の虫)は減っておらず、ちょっと読んでいた人が全く読まなくなったという変化がある。また、30~40年前の本を読まなくなったために読書離れとされてしまっている場合もある。
・講談社は紀伊国屋での売り上げで増刷を決めているという話もある。

以上

文担当:鈴木
編集:遠藤