2020年度:問題分析ゼミ[16]

2020年度問題分析ゼミ第16回の議事録です。

日時:2020年10月20日(火)15:20-18:30
会場:zoom
参加者:19名
江下、高橋、矢野G(5名)、三ツ松G(6名)、佐藤G(5名)、安藤G(6名)
欠席者:3名
遅刻者:0名

1  連絡事項
対面授業(リサーチ演習の報告会)の実施について
来年度のゼミの募集について

2  グループ発表
(1) 矢野グループ
・発表者:藤居
・課題本:『テレビが映し出した平成という時代』
・発表範囲:第3章 ドキュメンタリー/スポーツ

[概要]
ドキュメンタリー番組『光と影』『足利事件報道』は事件の真相を深堀した。
『世界の車窓から』『和風総本家』では車窓や職人技に注目した。
テレビ東京は『ダイヤモンドサッカー』で海外サッカーの試合を放送したり、日本で初めてW杯の中継放送をしたりしてマイナースポーツを開拓した。

(2) 安藤グループ
・発表者:山路
・課題本:『趣味とジェンダー』
・発表範囲:第9章~11章

[概要]
余暇活動としての位置づけや住宅に対する欲求の強まり、工具の「男らしさ」によって男性趣味として日曜大工は拡大した。初期のCATVの自主放送は「趣味文化」としての側面を持ち、女性の積極的な参加も目立った。自作庭園鉄道が「社会化」していく中で、桜谷軽便鉄道は「個人の趣味」という前提が共有されていた。

(3) 三ツ松グループ
・発表者:芦川、山口
・課題本:『「平凡」の時代』
・発表範囲:第4章 『平凡』時代の若者たち

[概要]
『平凡』編集部と読者の双方向の交流が連帯意識を生み、読者組織「平凡友の会」は大衆文化の様々な企画を展開した。「平凡友の会」は単なる愛読者の集まりではなく、様々な立場の人々が交差する組織として機能した。しかしテレビの普及により、素人が娯楽を作り出す力の乏しさが露見するとともに同会は衰退していった。

(4) 佐藤グループ
・発表者:高橋
・課題本:『総中流の始まり』
・発表範囲: 第5章 団地と「総中流」社会

[概要]
高度経済成長期に「普通の生活」という観念が成立したことで、団地に内在する多様性が見えにくくなってしまった。

2 反省
今回で計16冊の輪読が終了した。顔合わせしていないためゼミ生同士が遠慮しているのか、オンラインだからなのか、全体を通して活発な質疑応答が少なかった。しかし今後もオンライン授業が主流となってくる。輪読を通して見つけた課題を次回からのリサーチ演習で解決していきたい。

作成:宮下
編集:佐藤