2021年度:問題分析ゼミ[6]

2021年度問題分析ゼミ第6回の議事録です。

日時:2021年5月25日(火)15:20-18:30
会場:1105教室、zoom
参加者:20名(教室12名、zoom8名)
江下、摂待G(5名)、金内G(5名)、田中G(5名)、安藤G(5名)
欠席者:0名
遅刻者:1名

1 連絡事項
・天候や状況次第では今後zoom中心の授業もあるかもしれない
・インカレ合宿の詳細が決定していないため、予定が先に入ってしまう場合はそちらを優先して良い。中止になった場合はオンライン形式のワークショップになる可能性もある

2 グループ発表
(1) 摂待グループ
・発表者:平田、高柳
・課題本:『テレビ・コマーシャルの考古学』
・発表範囲:第1-2章

[概要]
広告は当時の社会状況を知る手がかりになるものである。初期のテレビCMは現在とは異なる性質を持っていた。この本ではステレオタイプではなくプロトタイプに基づき、テレビCMを題材とした昭和30年代論を展開する。テレビCMは1950年代から1960年代にかけて、消費者=受け手が主体の広告に移行した。

(2) 金内グループ
・発表者:小坂井、金内
・課題本:『広告で社会学』
・発表範囲:第1-4章

[概要]
他者との関わりが増えた現在では、自己と他者、内なる他者と折り合いをつけることが必要となる。また、現在の日本では、家族や学校のあり方や教育が大きく変化してきているが、社会と学校と家族・家庭はそれぞれが繋がっているため、それぞれの問題は独立しているのではなく相互に積み重なって起きているということを忘れてはならない。

(3) 田中グループ
・発表者: 儘田、田中
・課題本: 『スター女優の文化社会学』
・発表範囲: 序章-2章

[概要]
スター女優とは固定的なものではなく流動的なものであり、複数のメディアや大衆、売り出そうとする産業などの存在が必要である。占領期からポスト占領期には、ファン雑誌が大きな役割を担っていた。また、スター女優・原節子の確固たる意志を持つ女性というスターペルソナは、他の女優では持ち得ない個性であり、ファン雑誌からもその人気がうかがえる。

(4) 安藤グループ
・発表者: 長坂、力丸
・課題本: 『映像文化の社会学』
・発表範囲: 第5-8章

[概要]
 私たちが映像と個人を結びつけるようになったのは、コミュニケーションによって文化的に「つくられた」側面を持つ。また写真は集団維持の役割を果たしてきたが、時代とともに写真コミュニケーションが変化するにあたって、「大衆化」「個人化」を経て、「盛る」「整える」といったリアリティ構築に関係するようになった。
映像は公的な社会的秩序をつくってきたが、現在はインターネットを通じてパーソナルな映像が共有される新しい映像文化が広がりつつある。

2 反省
 特になし。

作成:荒牧
編集:田中