日時:2024年10月29日(火) 15:20-18:50
会場:リバティタワー1141教室
参加者:14人
江下、武川G、香山G、川西G、茂木G
欠席者:7人
遅刻者:3人
早退者:0人
1.グループ発表
1.1川西班
「ドラマは現実を反映するのか~高校生のスクールカースト問題~」
結論:ドラマは現実に起きた問題を反映しているが、その後の展開には願望がふくまれている
3年A組の1話と6話を比較した。スクールカーストが解消されるため、6話を参照した。
自分たちが知っている、かつ、視聴率が多い人気ドラマとして、同タイトルを対象にした
スクールカーストは、上位、中位、下位、下位未満に分けられる。
スクールカーストは解消されない。
ドラマ内ではどのようにそれが描かれているか。各話の教室内の生徒の会話を集計し、キャラごとの発言量を算出した。発言量から教室内での存在感を推定した。また、Cytoscapeを用いてネットワーク図を作成する。人間関係を客観的に示す。
上位の生徒、全体の3割の生徒の発言量は全体の6割を占めていた。
第1話と第6話のセットワーク図を比較することで、ドラマでのカーストの変容が判明した。
現実とドラマの共通点:上位層の特徴の描写
相違点:ドラマでは差別や偏見の解消が描かれたが、現実にスクールカーストの解消は困難。
<フィードバック>
ツールを積極的に利用した点、型に則った進め方が高評価。表のデザインや文字の使い方に改善点が指摘された。
1.2武川班
「Netfrix VS Amazon Prime Video ~独占配信コンテンツの戦略~」
結論:ネトフリとアマプラは競合ではなく、捕捉しあう関係
私たちは複数のサービスを併用している。各サービスに独自のコンテンツ戦略があるためこのような様相になった。
前者は、国際戦略を重視。後者は、国内戦略を重視。
IR情報を分析。ネットフリックスはどこの国にいてもコンテンツが見ることができるインターネットの強みを活かす意向と異文化理解の促進の意向。
両者が併用されるのは、独占配信コンテンツにあるのではないか。
前者は、国内作品は13.5%、後者は、国内作品が62.0%
XのAPI分析とテキストマイニングを行った。ネットフリックスのポストでは海外作品に対する言及が83.0%あった。アマプラでは、国内作品に対するポストが53.3%
<フィードバック>
研究の論文を書くフォーマットに則っていない。研究交流祭ではその点が減点。
ビジネスのプレゼンでは高評価を受けたであろうプレゼン
1.3茂木班
「大学生における旅行とメディア行動の関係」
結論:旅行に関するメディア行動に男女差・世代差が見られる。
特に旅行前、旅行中のメディア行動に差がみられる。
過去主流であったメディアも若者を意識している。
旅行の一連の行動パターンについてのリサーチにより、「大学生を取り巻く情報環境がどのような影響を与えているか」を考える支店の一つにする。
男女差については、アンケートから分析した。世代差については、雑誌から分析した。
前者についてはワードクラウドやピボット分析を用いた。
女子はインスタを参考にする人が多く、男子は知人の話を参考にする人が多い傾向が見られた。女子の結果からは、形容詞が見られ、体験や感覚的要素を重視する可能性。男子は形容詞が見られなかったため、目的が決まっている傾向があると思われる。
世代間のメディア行動の差は何が見られるだろうか。90年代の大学生であった親世代に聞き取りを行った。そこで、雑誌の使用や絵葉書の使用が浮上した。雑誌の比較を行った。
<フィードバック>
分析のボリュームと結論のバランスが悪かった。結論が弱い。後付けでもいいからインパクトのあるものを用意する。地図に絞るなどより具体的でいい。もったいない。勝負所をどこに持ってくるか。
アンケートの内容をどこまで一般化できるか。アンケートの自由記述をテキストマイニングするとよい。
パワポの作成の際に、デザインの基本構造は統一する。
1.4香山班
「ホテルレビューから見る都市分析」
オーバーツーリズムの現状は好機である。観光客を分散させれば、日本が活気づくのではないか。沖縄のホテルのレビューの分析から、地域によって重視されているものに違いがあるのではないか。
仮説:交通の便が重要視され、それがきっかけに観光客が訪れなくなるのではないか
問い:人気のない都市にはどのような問題が生じているのか。またどのような魅力が隠されているのか。
結論:食と交通に関するホテルレビューで規則性が見られる。
方法
じゃらんのサイトを分析。根拠は2022年観光関連サイト推計閲覧者数ランキング1位。
宿泊者の日本全国ランキング上位3県と下位3県を選出。上位3県は上から東京、北海道、大阪。下位3県は下から鳥取、徳島、佐賀。それぞれの県内のホテルの総数が多いエリア3つを採用する。
東京
「上野・浅草・両国」「銀座・日本橋・東京駅周辺」
「新宿・中野・杉並・吉祥寺」
北海道
「ニセコ・ルスツ」「札幌」「函館・大沼・松前」
大阪
「心斎橋・なんば・四ツ橋」「大阪駅・梅田駅・福島・淀屋橋・本町」
「大阪南部(堺・岸和田・関西空港)」
佐賀
「佐賀・古湯・熊の川」「嬉野・武雄」「唐津・呼子」
徳島
「徳島・鳴門」「阿南・日和佐・宍喰」「大歩危・祖谷・剣山」
鳥取
「鳥取・岩美」「倉吉・三朝・湯梨浜」「米子・皆生・大山」
ホテルの景色は消費者はあまり求めておらず、補助の役割と思われる。都市部はホテル周辺に飲食店が多いため、ホテルに食事は求めていない。一方、地方は宿泊体験の一つとして需要が高い。
今後の展望は、全国55000のホテルの分析をしたい。また、文字だけの分析では、文脈を考慮できていなかった。レビューでの言及の有無は、重視する要因とは限らない。解析の精度に課題が見られた。他にも、都市分析と他分野をかけ合わせることも検討している。
<フィードバック>
ビジネスプレゼンテーションの側面が強い。先行研究を積み上げるフォーマットと方向性が異なる。着地点が不明確。分析がどこに行くのか分かりづらかった。分析のロードマップを一つ一つ示す。論理性の面で減点された可能性がある。
作成:茂木
編集:川西