2011年度:問題分析ゼミ[5]

2011年度の問題分析ゼミ第5回の概要です。

日時:2011年5月31日(火)16:20~20:30
会場:明治大学リバティタワー8階1081教室
参加者:20名
江下、松井G(5名)、高橋G(5名)、荻野G(5名)、小玉G(5名)
欠席者:1名

1 ゼミナール協議会からの連絡
・スポーツ大会の説明

2 先生からのアドバイス
・学生生活を「楽しむ」ことがじつは重要な視点。

3 輪講
(1)松井班の発表
課題本:ドン・コーエンほか /著
『人と人の「つながり」に投資する企業』
発表者1:松井
発表範囲:第1章
【発表の概要】
 企業経営においてソーシャル・キャピタルがもたらす恩恵は多大であり、不可欠な要素である。しかし同時に、扱いによっては脅威にもなりえる。人工的に形成することも困難だ。企業にはソーシャル・キャピタルを理解し尊重する姿勢が求められる。

発表者2:生方
発表範囲:第2章
【発表の概要】
 信頼はソーシャル・キャピタルにとって必要不可欠な前提条件であり、取引におけるコスト削減にも貢献するが、同時に不安定なものでもある。人は初対面の人物の信頼性をシグナルなどで判断する。そこで、対面が重要となる。信頼には2種類の信頼が存在する。時間をかけてさらに大きな信頼を生む。また、組織内での信頼形成には、リーダーの存在や透明性、率直さといった要素もある。

(2)小玉班の発表
課題本:エマニュアル・ローゼン /著『クチコミはこうしてつくられる』
発表者1:中村
発表範囲:第1・2章
【発表の概要】
 多くの製品の購買行動において、バズは重要な役割を果たしている。現在、バズの重要が高まっているのは、消費者の「ノイズ」「懐疑的な態度」「つながり」という3つの理由によるものだ。ネットが普及し、情報や影響力は限られた人に握られているものではなくなり、バズの役割は主要なものとなっている。

発表者2:森井
発表範囲:第3・4章
【発表の概要】
 話すことは基本的な欲求に基づいている。私たちは話すようにプログラムされているのだ。そして、私たちの中にはネットワークのハブとなる人々がいる。彼らは行動的であり、多くのバズを作り出している。そこから様々な価値が生みだされるのである。

(3)高橋班の発表
課題本:山岸俊男・吉開範章 /編著『ネット評判社会』
発表者1:杉野
発表範囲:第1章前編
【発表の概要】
 人間関係で、安心していられることと、信頼していることは必ずしも一致しない。そのため、我々は集団主義的秩序と個人主義的秩序という、それぞれ異なる方法で安心と信頼を生みだす考えの利点を生かし、欠点を補完しながら生きている。

発表者2:高橋
発表範囲:第1章後編
【発表の概要】
 安心と類似する概念に信頼がある。この信頼が必要とされるのは、社会的不確実性の高い関係の場合だ。その場合とは、個人主義的秩序を拠り所にする社会である。かつての集団主義的秩序から個人主義的秩序に変化するにともない、我々に必要な倫理も変化した。提供される安心が小さい個人主義的秩序のもと、安心を信頼によって適切に補完させるためには、社会的知性を身につけるべきである。

(4)荻野班の発表
課題本:宮田加久子・池田謙一/編著『ネットが変える消費者行動』
発表者1:秋元
発表範囲:第1章
【発表の概要】
 消費者はマスメディアから情報を得つつも、他者に囲まれる中で購買を決定する。これは、ネットの普及により重要性が増している。ここでは、消費者の視点に立って、消費者同士、消費者と売り手の相互作用を統合的に捉えようと試みた

発表者2:荻野
発表範囲:第2章前半
【発表の概要】
 商品やサービスを購入するときにともなう不確実性を前に、消費者は購入前後に情報を集める必要性が生じる。情報収集には日常的に形成されている情報環境も重要だ。情報源が複雑化・多様化した現代では、複数の情報源から得た情報を比較・複合して意思決定をしていると考えられる。消費者行動研究をすすめるにあたり、消費者を取り巻く情報環境の類型化を試み、その類型を規定する要因を探っていく。

4 業界紙研究
日経MJ、日経産業新聞、繊研新聞から各自興味を抱いた記事について発表。

以 上

文担当:荻野
編集:秋元