2012年度:問題分析ゼミ[12]

2012年度の問題分析ゼミ第12回の概要です。

日時:2012年6月26日(火) 16:20〜19:30
場所:明治大学リバティタワー9階1098教室
参加者:全20名
江下、高橋、舘G(4)、中村G(5)、政岡G(5)、神谷G(5)
欠席者:1名

1.グループ発表
(1) スポーツ班
課題本:『スポーツの誘惑とメディアの誘惑』 (阿部潔、世界思想社、2008)
発表者:青柳
発表内容:課題本の内容(1章と3章中心)、研究内容の発表
【発表の概要】
 ・人々は、メディアを介して、アスリートを理想の身体として受け取っている。そして、スポーツはジェンダーイメージを元に報道されている。スポーツ報道の傾向として、男のまなざしを中心に描かれる傾向にあるが、女のまなざしとして報じられることは少ない。メディアは、そういったスポーツ報道を行うことで、ジェンダーバイアスを再生産し、また強めている。
 ・われわれスポーツ班では、「女性の目線による報道」をテーマとして設定し、それらを三つの視点--メディアと女性、ホモセクシュアルとホモソーシャル、メディアとスポーツから考察していく。
【指摘】
 いくつかメディアの描く物語の事例を挙げて、目線の性別・選手の性別の2軸にあてはめる方法で傾向をさぐっていくといい。(先生から)

(2) ジャーナリズム班
課題本:『ジャーナリズムの原理』(赤尾光史・高木強、日本評論社、2011)
発表者:湯浅、加藤、安西、上田、渡辺(香)
発表範囲:課題本の内容、研究内容の発表
【発表の概要】
 ・ジャーナリズムの役割は、これまで時代の変化に応じて意味が変容してきた。現代は、ネットメディアなどの普及により、メディアの形態が変化しつつある。そこで、現代のジャーナリズム論の再構成、つまり現代に適した新しい社会責任論を構築する必要がある。
 ・われわれは現代のメディアに関して、「今後若者にとってのジャーナリズムはどうなっていくのか、地位が低下しつつあるマスメディアが、若者にみてもらうためにどのような対策を行っているのか」ということに問題意識を抱いた。そこで、以下の3点を調査することで考察を行っていく。
1)旧来のメディアが行っている対策
2)新メディアの信憑性
3)今後諸メディアがどう棲み分け、役割を果たしていくのか
【指摘】
 ・マスメディアが講じる対策というのは、メディアの再構築なのか、事業の再構築の区別なのかを区別していく必要がある。そして、若者を対象とすると受け手の能力の問題が出てきてしまう。担い手としてのこれからの若者を落としどころにするのはどうか。(先生から)

(3) 地域ブランディング班
課題本:『地域ブランドマネジメント』(電通abic project編、有斐閣、2009)、『現代地域のメディア論』(田村紀雄、日本評論社、2007)
発表者:佐藤
発表範囲:課題本の内容、研究内容の発表
【発表の概要】
 ・地域ブランディングでは、人々が地域に対して愛着をもち関係性が深くなることが重要であり、愛着を生もたせるには、地域での実際の体験が重要となる。また、地域メディアとは、住民が情報を得ている媒体である。現在では、地域住民が交流できる場所から、ネット上にまで拡大している。地域メディアの活用は地域ブランディングに有効である。
 ・今後の方針としては、事例研究を行い、新規のブランド構築プランを立案、実際に行政に提示する。
【指摘】
 ブランド案立案とブランド戦略の両方を行うのは難しい。まずは対象の地域を決めるように。(先生から)

2.合宿の係り決め

文担当:下山
編集:上田