2013年度:問題分析ゼミ[月17]

2013年度の第17回問題分析ゼミの概要です。

日時:2013年10月7日(月)16:20~21:00
場所:明治大学リバティタワー16階1168教室
参加者:全17名 江下、高橋、亀ヶ谷G(5)、竹島G(5)、上杉G(5)
欠席者:0名

1 個人研究発表

・遠藤
テーマ『魔法少女戦闘系アニメのヒロイン変身後の格好』
   ~キューティーハニーとセーラームーンからみる~
[概要]
魔法少女戦闘系アニメのヒロインは戦闘中に変身しわざわざ動きにくい格好になる。そこには少女の憧れの対象や、男性視聴者の獲得以外にどのような目的があるのか。2作品を放映時の女性の社会進出の背景から比較。女性は社会進出しても男性から守られたい願望があると判明。つまりヒロインは現代女性の理想像ではないか。

<コメント>
・誰にとってのヒロインなのかの対象が定まっていない。
・アニメに合理性を求める意味はあるのか。
・結論でまた男性受けに戻ってきてしまっているのではないか。
・定義ではなくただ共通点を集めただけではないか。(特徴と定義の違い)
・土台となる先行研究が必要。
・作品のポジショニングを追うための系譜を辿る作業が必要。

・石原
テーマ『深夜アニメーションとラッピング電車で連携する地域鉄道の地域』
[概要]
深夜アニメのラッピング車両は調査した中で半分が地域鉄道である。地域鉄道は経営存続のために外部誘致を必要としており、それには独自性と継続性が求められる。そこで深夜アニメとの連携のしかたに独自性をだすことで継続的な連携も可能になっている。今後も深夜アニメは観光地の差別化に効果が期待できるのではないか。

<コメント>
・成功例だけがネットで取り上げられやすいのではないか。
・ラッピング鉄道自体の効果が見ないのではないか。
・テーマからの関連性がクリアで聴きやすかった。
・ラッピング電車の全体の中のポジショニングを示してほしかった。
・メディア×観光のくくりで現状分析するべきだった。
・地域とアニメの連携性の必然性を示すべきだった。
・路線と作品の合致具合があればよかった。

・柳
テーマ『老人とメディアとの関係』
[概要]
韓国は自殺率が世界1位であり、中でも老人の自殺率が最も高い。自殺の理由として慢性病や貧困のつぎに多いのが孤独である。孤独の解消にはテレビやネットなどのメディアが有効。しかし韓国はまだまだ老人が気軽にメディアに接することができる環境とはいえない。自殺の予防策として老人のメディア普及が必要ではないか。

<コメント>
・韓国と日本の比較がほしい。
・メディアにできることは何かを示してほしい
・日韓でのテレビの視聴行動の違いがほしい。
・韓国は老人の福祉の準備が経済発展のスピードに間に合わなかった。
・莫大な教育コストを考えると一人が限界。
・強い紐帯の方が自殺は起こりにくい。(例外もある)
・移住国家は少子化が起こりにくい
・子どもの人数は親の都合で決まる。

以上

文担当:紀井
編集:遠藤