2019年度:問題分析ゼミ[10]

2019年度の問題分析ゼミ第10回の議事録です。

日時:2019年7月2日
会場:明治大学リバティタワー 16階1168教室
参加者:17名
江下、高橋、齋藤G(5名)、佐藤G(5名)、高野G(5名)
欠席者:0名

1 グループ発表

イギリス出版史
(1) 高野グループ
・発表者:小武
・課題本:『イギリス出版の諸相』(清水 一嘉 著、世界思想社、1999)
・発表範囲:7章、8章、9章
[概要]
ヴィクトリア時代の十九世紀イギリスにおいて小説がめざましい隆盛を誇った。それには、需要と供給の両側がいくつの理由があった。一つは、ロマンティシズムの余波にのり文学自体の社会的地位は向上し、娯楽のほか、古典イギリス文学も階級問わずあらゆるの人に需要された。そして、活版印刷技術の進歩により、出版増加もできた。その中、「ピクウィク・クラブ」という小説は繊細な挿絵はヒロイン像に手伝い、庶民に親しまれた。このような相乗効果のあるオリジナル分冊小説という分冊出版形態が出版業界に定着し、十九世紀のイギリス出版の全般に革命的な影響を与えた。

(2) 佐藤グループ
・発表者:大倉
・課題本:『ビッグ・ピクチャー』(エドワード・J・エプスタイン 著、早川書房、2006)
・発表範囲:21章、22章、23章、24章
[概要]
ハリウッドのスタジオシステムの崩壊により、新エリート層の主にを担うになるのはユダヤ人だった。
世紀における反ユダヤ主義により批判を受け、スタジオ主たちは外部の介⼊から身を守る術を模索し続けた。利益を念頭において⾏動するホモ・エコノミクスはスタジオを経営しており、映画を美的感覚と費⽤効率をバランスしていた。その反面、喜びや芸術性を求めるホモ・ルーデンも存在し、ハリウッドに多⼤な影響を及ぼした。改めて富の分配し始めたハリウッドは、映画製作に新しい価値基準を持つようになった。

(3) 斎藤グループ
・発表者:斎藤、颯田
・課題本:『現代文化への社会学』(高野光平、他 著、北樹出版、2018年)
・発表範囲:1章、2章、3章、4章
[概要]
 テレビから受け継がれた⽂化はネット文化は流行は、若い観衆層を連れて行った。テレビ離れと言われる現在でも、両者が完全に切り離されてはおらず、テレ
ビの「ノリ」が多く取り⼊れられる親和的な態度を
とる一方、テレビとは異なる新たなリテラシー作
りを模索する対抗的な態度も同時に⾒られた。対テレビの姿勢は徐々に薄れ、興味のある同士が集まるコミュニティが新たな動画⽂化を形作っている。けれどもそのような特徴は同時に視聴者の情報の偏りに通じる危険性も孕んでいっている。
メールマガジンやウェボ日記など、⼤学⽣により築かれた⽇本のインターネット⽂化は、多くのコンテンツが⽣まれる中で体得された改⾰が幾度となく起こった。しかし新たな商業モードにより混沌は終焉を迎え、安定した肥⼤化のみが続く⼀⽅、個人の発信やシェアできるSNS の隆盛が新たな地平を切り開こうとしている。

2 反省
質問する人が限られてきているので積極的に質問できるようにすべきである。

作成:于
編集:高野