2021年度:問題分析ゼミ[11]

2021年度問題分析ゼミ第11回の議事録です。

日時:2021年6月29日(火)15:20~17:20
会場:教室
参加者:21名
江下、高橋、金内G(5名)、摂待G(4名)、伊藤G(5名)、田中G(5名)
欠席者:1名
遅刻者:1名
早退者:1名

1 連絡事項
・インカレの中止について

2 グループ発表
(1)金内グループ
発表者:早川
課題本:北野圭介「新版ハリウッド100年史講義」(2017)
発表範囲:第2章~第3章

[概要]
2章
・全米映画製作者配給者協会によるハリウッドの社会認知の格上げ
・B級映画と大作映画の二分化
・映画のトーキー化と映画倫理規定管理局(PCA)の設置

3章
・ヒッチコックとウェルズによる技巧の前景化と物語の複層化
・垂直統合の崩壊や見る人の変化、赤狩りによるハリウッドの翳り
・「フィルム・ノワール」と映画作品自体の変化
・ハリウッドを支えた西部劇やミュージカル、スターの魅惑


(2)伊藤グループ
発表者:伊藤 荒川
課題本:田島悠来『「アイドル」のメディア史』(2017)
発表範囲:第4章

[概要]
4章
前半
・当時の雑誌は買って読むものではなく友人から借りて読むもの
・「明星」の読者層の低年齢化=読者変質の過渡期
・読者ページの変質と規模の変化、読者と編集者の距離感の変化
後半
・アイドルを身近に感じられる「読者-アイドル交流型」
・他者の投書を通じて意見を交換し解釈を加える「読者-編集者・読者交流型」
・「明星アニキ」との交流を通して匿名性を担保に〈ヤング〉言説を作り上げた


(3)摂待グループ
発表者:平田 摂待
課題本:石田あゆう「戦後婦人雑誌の広告メディア論」(2015)
発表範囲:第1章~第2章

[概要]
1章
・石川の編集した「主婦ノ友」は広告主体の雑誌であり広告収入を重要視していた
・「主婦ノ友」は〈婦人〉を冠し、あえて読者層をぼかしていた
・読者中心主義を掲げ、受け手の欲求を満たすための雑誌編集をおこなった
・花森の編集した「暮らしの手帖」では一社一誌主義により一切の広告を拒否した

2章
・関東大震災のよる読者離れを防ぐため、「主婦ノ友」は雑誌存続を知らしめる広告を打ち、
 信頼と安心を獲得
・「毛糸編み物展覧会」や「家庭手芸品展覧会」を主催し、復興支援にも尽力した
・イベントの様子はグラビアページでも紹介され購買意欲を掻き立てた

(4)田中グループ 今回は発表なし

3 反省
・1つの発表にかかる時間が短く、スムーズな進行ができていた

作成:山岸
編集:田中