2022年度:問題分析ゼミ[5]

2022年度問題分析ゼミ第5回の議事録です。

日時:2022年5月17日(火)15:20―18:06
会場:リバティータワー1141教室
参加者:19名
江下、高橋、村川G(5名)、三浦G(3名)、米田G(5名)、山岡G(4名)
欠席者:3名
遅刻者:0名

1 グループ発表
(1)山岡グループ
・発表者:山崎
・課題本:『ハリウッド映画史講義』(蓮実重彦著、筑摩書房、2017)
・発表範囲:3 神話都市の廃墟で「ハリウッド撮影所システム」の崩壊
[概要]
ロバート・アルドリッチの処女作から遺作までの約30年間の変質の過程を辿る。ハリウッドは絶えず映画以外の何ものかからか意図的なあるいは無意識的な攻撃にさらされていた。経営陣の変更によるコングロマリット化、ニューヨークによる映画の保護機能の低下、コントリビューティング・プロデューサーの不在などによってハリウッドは崩壊に近付いていく。
〈質疑応答〉
質問1:視覚的効果とは具体的に何か。
回答:血の出る描写を引き延ばしてゆっくり見せる。(オーソン・ウェルズの用いた具体的な技法は記載なし)

(2)村川グループ
・発表者:田中
・課題本:『フランス映画史の誘惑』(中条省平著、集英社、2003)
・発表範囲:第10章 多様化の時代 第11章 新たな技巧主義
[概要]
1960年代からヌーヴェル・ヴァーグというものはフランスを超えて世界の映画作りに大きな変化を与えた。さらに70年代に入るとヌーヴェル・ヴァーグという抽象的な枠の中で映画作りというものが多様化していく。
80年代からヌーヴェル・ヴァーグの脱した新たな世代が生まれ、よりフランス映画は多様化を進めていく。
〈質疑応答〉
質問1:BBC世代はフレンチコミックスに影響を受けたとあったが、フレンチコミックスとはフランスの映画のことか?
回答:記載なし。
〈補足事項〉
BD=バンドデシネ。かつて漫画とは一枚絵であり、デフォルメの技法を用いたものであった。その後フィルム型を経て現在の映画的表現に変化していく。

(3)米田グループ
・発表者:齋藤、斎藤
・課題本:『興行師たちの映画史』(柳下毅一郎著、青土社、2018)
・発表範囲:第9章 興業とプロデューサー 第10章 現代のエクスプロイテーション
[概要]
エクスプロイテーションにおいて重要な役割を果たすプロデューサーたちは、様々な手法を用いて観客を惹きつけた。それはアメリカのみに留まらず、日本でも時にはアメリカと同様の手法が用いられ、見世物映画が上映された。
従来のエクスプロイテーション映画は徐々に勢いをなくしていった。しかし、現代のエクスプロイテーション映画へと形を変えていった。
〈質疑応答〉
質問1:渡邉文樹が個人的に巡回興行を行っていたとあったが、そのような行為はメジャー会社に制限されるようなことはなかったのか?
回答:宣伝のためにポスターを貼りまくっていたため、違法ポスターについてのトラブルや劇場を抑える際にトラブルが起きることはあった。
質問2:新しいジャンルを切り崩しながら発展してきたとあるが、現代のエクスプロイテーション映画にはどのようなジャンルがあるのか?
回答:記載なし。
質問3:マフマルバフー一家が同一のテーマで撮っていたとあるが、どのようなテーマだったのか?
回答:記載なし。
質問4:スプラッター映画はホラーと何が違うのか?
回答:ホラー映画の中のサブジャンルとしてのスプラッター映画である。
〈補足事項〉
質問2について...作品の中だけではなく、興行そのものにペテンを組み込むようになった。

(4)三浦グループ
・発表者:ハン
・課題本:『新版ハリウッド100年史講義』(北野圭介著、平凡社、2017)
・発表範囲:デジタル技術の浸透と地球規模の大域化
[概要]
ハリウッドの映画は大域化し、多くの意味でダイナミックな流動状態に入った。映画作りのベクトルや流通のネットワークは枝分かれしていった。デジタル技術が映像表現に取り込まれ、技法や物語なども多彩化していった。
〈質疑応答〉
質問1:ハリウッドの根底の共通事項、「ハリウッド映画とはこういうもの」という定義があるのか?
回答:記載なし。
〈補足事項〉
質問1について...ハリウッド映画には2つの顔がある。1つは世界最大のコンテンツビジネスである一面。もう一つは映画という芸術を深めるという一面。(『ビッグ・ピクチャー』の中で結論づけられている)

2 反省
カジュアルに質問する、丁寧な言葉を使ってはいけないという質疑応答に慣れていないためか、これまでより質問が少なかったように感じた。次回から新しい本になるので、疑問点を残さないように徹底する必要があると思った。