about 江下ゼミ

ここで言及しているゼミとは、明治大学情報コミュニケーション学部において江下が担当する問題分析ゼミナールです。ゼミは非公開ですが、明治大学在学生にかぎり、見学を認める場合があります。席を確保する都合上、見学希望者は事前にかならず問い合わせてください。なお、通常のゼミ以外にも外部講師を招いた研究会を随時実施しています。こちらは外部に公開する場合があります。

連絡先:駿河台研究棟507号
江下研究室

おもなコンテンツ
  • ゼミの活動記録
  • グループ活動の成果
  • ゼミ生によるブックレビュー
  • ゼミ生の個人研究
  • 指導教員の研究報告
  • 外部講師の紹介
  • ゼミ関係のイベント報告
このコーナーについて
2008年度問題分析ゼミ
  • このコーナーに掲載されているコンテンツは、問題分析ゼミ(3年次対象)の活動報告が中心です。
  • 1年次対象の基礎ゼミ、2年次対象の問題発見ゼミに関する情報は、「sic info」コーナーに掲載します。
  • 当サイトに掲載されている文書・図版・写真等の著作権・肖像権・所有権等は、すべて正当な権利者が保有します。無断使用・無断転載をお断りします。

ゼミの活動
  • 前後期の定例ゼミ
  • 外部講師による研究会
  • ゼミ合宿
  • 企業研修
※ 定例ゼミ以外はすべて学生による自主的な参加を原則にしています。
問題分析ゼミのテーマ
研究領域
  • 社会ネットワークの解析
  • 近代社会のメディア史
  • 情報化の進展シナリオ
  • 情報メイブンの役割
  • 娯楽産業のイノベーション
  • 国民的アイドルの誕生と消滅
  • 大衆文化における雑誌の役割
  • チャットの歴史
  • 仮想社会の社会史
  • 少女文化の社会史
  • ヤフオクの消費行動

重点スキル
  • 文章読解・作成
  • プレゼンテーション
  • インタビュー調査
  • 質問紙調査

2017年10月24日

2017年度の問題分析ゼミ第15回の議事録です。

日時:2017年10月17日(火)15:20〜17:30
場所:明治大学リバティタワー13階1131教室
参加者:19名

1. 個人発表
発表者:福田由佳
タイトル:ファッションフードについて
【発表の概要】
 近年、食べ物の意味が変化し、栄養をとるためだけの“食”ではなくなっている。日本のアメリカに対する憧れが食べ物を流行させ、食べ物がポップカルチャーとして消費されるようになってきたことから、「ファッションフード」という言葉が多く用いられるようになった。しかしながら、「ファッションフード」の全盛期は70年代からバブル期とされており、その後は産業化してしまったため、現在の食べ物は過去の焼き直しのものが多く、真新しさには欠けているという。また、情報消費時代における“食”はすべて「ファッションフード」と言える可能性も浮上してきた。一方で、食べ物をめぐるメディア文化も年々増加している。
今後は食文化の多様化を受容してきた背景をたどり、食文化を論じていくが、その際には特に料理に関するメディア文化の考察は必要不可欠となる。ネットが普及している現代では、雑誌以外からの情報収集を視野に入れなくてはならない。加えて、「流行」や「ファッションフード」という言葉の再定義、食べ物のブームは日本だけではなく海外でも起こっているのかという考察も行っていく予定である。

【先生のコメント】
・「ファッションフード」を再定義するときは、関係性や理由付けなど情報を細かく整理する必要がある。
・流行っているから食べるのか?好んで食べているのか?同期を年代別、食事別に仕分けるべきである。
・流行した食べ物を新しいものか、リバイバルのものか、調べる必要もある。
・新聞・雑誌・先行研究からブームを調査する。それらのブームを網羅したのちに結論として「ファッションフード」を論じるという選択肢もある。
・食べログがない時代はどのように店を決定していたのか?
・インスタグラムがなかった時代は何を基準に食べ物を美味しい、綺麗、と判断していたか?
・ブームの火付け役はメディアが担っていたか?ブームで終わったか、定着したか?

発表者:鈴木智捺
タイトル:おひとりさま消費の変遷について
【発表の概要】
 昨今、一人で行動することへの抵抗感が人々から無くなっている。その要因としてSNSという存在が浮かび上がってくるのではないか、というのがこのテーマにおける論点である。そもそも、「おひとりさま消費」という言葉は2000年から登場し、2005年には定着していた。初めは、仕事もバリバリこなし、プライベートで恋人や家族を大切にする一方で、一人の時間を大切にする者を示していた。主に対象者は独身女性を指していたが、徐々に男女関係なく用いられるようになった。そして年々一人で活動できるような空間が増加しており、さらに若い世代が積極的に一人行動を求める傾向にある。これはSNSという存在が大きく影響している。なぜならネット上でのつながりを求める反面、そのつながりに疲れた結果、一人行動を求めるのではないか、ということだ。また、流行りのスポットや店に一人で行ったことをSNSに投稿することで話題性を呼ぶ場合もある。
今後は、雑誌以外での調査を進め、一人行動する者の対象年齢や性別、また消費物を絞っていく予定である。

【先生のコメント】
・「おひとりさま」というワードは、上野千鶴子がエリートを表象する結婚に対する反抗として多用していた。「おひとりさま」は一人を楽しむ時間と友人と楽しむ時間どちらも大事にするという意味を含めるので、やむを得ない「ボッチ」とは意味が違うため、そこの線引きは明確にするべきである。
・かつては学生時代の友人は高校と大学のみを指していた。それ以前の友人とは縁が切れていることが当たり前となっていた。現在では携帯の普及により、友人と長く関係が続けていくことができるが、その延長線上にSNSがある。
・友達と行動するという選択肢もある中で、一人で行動する理由は何か?
・一人行動への抵抗感をなくす要因を調べるには、対象よりもメディア環境を絞る必要があるのでは?
以上

文章担当:中村
編集担当:上杉


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